犬と猫の予防医療PREVENTIVE MEDICINE

FLEAS・TICKSノミ・ダニ

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ノミ

外出で接触して持ち帰ってしまったり、飼い主さんがノミのサナギを衣服につけて運んでしまったりすることなどで、ノミがワンちゃん、ネコちゃんについてしまいます。ノミの成虫が寄生すると、ワンちゃん、ネコちゃんの体の上で産卵をし、その卵が床の上に落ちてそこで孵化、成長します。やがてサナギとなり羽化して再び寄生するわけです。人の目につく成虫はわずか全体の5%くらいといわれ、残りの95%は床の上の卵や幼虫、サナギと言われています。ノミは体内に瓜実条虫を持っていることがあり、毛づくろいをすることなどで、ノミの成虫を口にして食べてしまうと感染することが知られています。またノミはアレルギーの原因になることもあるので、もし寄生してしまったら、なるべく早く駆虫したほうがよいでしょう。

02

マダニ

マダニは草むらなどに待機しており、動物が通るのを待っています。動きがとても遅いので待ち伏せをしているわけです。草むらに入ることをワンちゃんたちは喜びますが、そこで寄生される危険があります。マダニは地域によってはバベシアという赤血球に寄生する原虫を持っていることがあります。また、マダニはSFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスを持っていることがあるということが知られています。これはマダニにかまれることで人が感染します。未だ有効な治療は見つかっていません。R5年6月には豊田市でも初の感染が報告されています。感染した時の死亡率も12%くらいあります(R3データ)。このようにワンちゃん、人間どちらにもマダニは危険な存在です。行動制限や投薬などで寄生されないように予防してあげてください。

予防

予防薬といっても世の中には沢山の駆虫薬があり、どれを選んでいいものかお悩みになっている飼主さんも多いはず。まずは医薬品、医薬部外品に注目してください。当然ながら動物病院で取り扱いのあるものは医薬品で、医薬部外品に対して駆虫効果は高いです。一般のホームセンター、ペットショップで売られているものは医薬部外品が多いのでご注意下さい。
当院ではスポット剤や内服薬などの駆虫薬の取り扱いがありますので、お気軽にご相談ください。

ノミ、マダニの駆虫方法には
いろいろな方法がありますので
ご相談ください。